先日、札幌市西区にあるアパートで、1人暮らしの60代の女性が倒れている状態で発見され、その後死亡が確認されたとのニュースを目にしました。

■電気代滞納で熱中症で死亡

報道によると、女性が発見されたのは29日午前11時半頃。

死因は熱中症で、部屋にはクーラーや扇風機があったものの、料金を滞納していたせいで電気を止められており、使えない状態だったという。

この日、札幌市では最高気温が31度まで上がり、真夏日を記録していた。

 

こういった内容です。

 

 

ネット上では

 

「いたたまれない」

「やりきれない」

「かわいそう」

 

といった共感の意見や

「そもそも光熱費も保護費から出しているのに、なぜ電気代が滞納になるの?」

「電気代を払わず、何か無駄遣いをしていたのでは?」

 

といった鋭い意見など、いろんな意見が飛び交っているみたいです。

 

 

 

生活保護を受ける人に多いパターン

私がケースワーカーとして思うことは

確かに、普通の人であれば、光熱水費も含めて保護費を計算して使えるのですが、生活保護を受ける人は、なにかしらの障害を持っている人が多いのも事実だということです。

その中でも、見た目は本当に普通の人なのですが、あるジャンルのことについては全く不得意な人、いわゆる発達障害の人も少なからず見受けられます。

 

 

専門性が問われる発達障害とは

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のかたよりによる障害で、特徴としては、「気が散りやすい」「集中力がない」「忘れっぽい」「落ち着きがない」「思いつきで行動してしまう」「しゃべりすぎる」「待てない」など、年齢に見合わない不注意、多動性・衝動性によって学業や日常生活に支障が出てしまうといった症状や、読む能力はあっても書くのが苦手、数学だけが理解ができないなど、得意不得意の差が大きかったり、ある特定分野に偏りが見られたりすることが多いです。

 

この発達障害は難しい障害で、障害分野の専門性が必要です。

しかし悲しいかな、障害分野について専門性を持っているケースワーカーは多くありません。

 

ですので、保護者が発達障害であっても、特別なケアはできず、行き届かない場合も考えられます。

 

 

今回の生活保護者が発達障害だったら

今回、熱中症で亡くなった女性も、もしかしたら発達障害だったかもしれません。

発達障害を持っていて、お金の計算ができない、お金の管理ができない、という特性を持っていたにも関わらず、専門的なケアがなかったために、無駄なところに保護費を使ってしまい、電気代を滞納するにいたったのかもしれない、と思いました。

もし、そうだったとしたら、ケースワーカーが障害分野についても専門的な知識を持っていたのなら、金銭管理の助言を行うなどケアがあって防げたかもしれません。

 

しかしながら、ケースワーカーの仕事量が膨大過ぎて、障害分野まで学ぶ時間がほとんどないのが現状です。

発達障害だけでなく、精神障害とも生活保護は深く関係しています。

今後、生活保護を受けたいという貧困世帯はますます増えると思います。

そうした中で、今後ますます、ケースワーカーや福祉分野で働く職員(マンパワー)の補充は必要不可欠だと思います。

福祉分野など社会保障の整備はこれからとても大切な問題だと思います。

 

 

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