生活保護者だけど、施設へ入りたい

生活保護の受給者だが、施設へ入れますか?

という質問も多く寄せられます。

ここで言われる施設とは、多くの場合は「介護施設」のことを指すことが多いと思います。

 

まず、結論からいうと、保護受給者の介護施設への入所は可能です。
利用料については、介護扶助といい保護費から支払われますので心配はいりません。
施設内で使用する食事・高熱水費も利用料に含まれますので介護扶助で支払われます。

 

 

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介護施設にはどんな種類があるのか

施設の種類

介護施設には、ザックリいって下記の3タイプがあります。
・介護老人保健施設
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム、通称『特養』)
・介護療養型医療施設

サービス内容

介護老人保健施設 ・・・・・・・・介護(入浴・食事・排泄)・リハビリといったサービスを中心とした施設
介護老人福祉施設(特養) ・・・・生活介護サービスを中心とした施設
介護療養型医療施設 ・・・・・・・医療が中心の施設

 

介護施設に入所するには?

生活保護受給者が介護施設に入所する為の条件はザックリいうと2つあります。

 

1.65歳以上で、介護認定で要介護の認定を受けること。

※条件となる認定レベルについては施設の種類により異なります。

 

2.入所を希望する施設が、生活保護法に基づく指定医療機関及び指定介護機関の指定等を受けていること。

です。

介護老人保健施設 ・・・・・・・・65歳以上、要介護1~5、医学的管理が必要ではない人
介護老人福祉施設(特養) ・・・・65歳以上、要介護~5、在宅介護が困難な人、終身制
介護療養型医療施設 ・・・・・・・65歳以上、要介護1~5、医学的管理が必要な人、状態が改善してきた場合は退所
※指定の特定疾病の場合は、40~64歳でも可

要介護認定を受けるには?

要介護認定の申請します。申請はお住まいの市町村に窓口があるので、担当ケースワーカーに相談するのが一番スムーズでしょう。
申請後、原則30日以内に認定結果が通知されることとなっています。

【要介護認定とは】

要介護認定は、介護サービスをどれ位行う必要があるかを判断するものです。判定は、客観的で公平な判定を行うため、コンピュータによる一次判定と、それを原案として保健医療福祉の学識経験者が行う二次判定の二段階で行います。
この判定により、要介護・要支援状態区分が決定します。
要介護認定では、介護サービスの必要性を判断して、要介護度の高さを決定するので、病気の重さと必ずしも一致しない場合があります。

【要介護・要支援状態区分とは】

要介護・要支援状態の方が、要介護認定により、介護サービスをどれ位利用する必要があるかを判定され下記の8区分に分けられます。

● 自立(非該当)
● 要支援1・2
● 要介護1・2・3・4・5

 

介護認定の区分

自立(非該当)
歩行や起き上がりなどの日常生活上の基本的動作を自分で行うことが可能であり、かつ、薬の内服、電話の利用などの手段的日常生活動作を行う能力もある状態。社会的支援がなくとも生活ができる状態。

要支援1
日常生活上の基本的動作については、ほぼ自分で行うことが可能であるが、炊事、洗濯などの家事、薬の管理、電話の利用、金銭管理など生活するうえで必要な活動に社会的支援が必要な状態。日常生活動作の介助や現在の状態の防止により要介護状態となることの予防に資するよう手段的日常生活動作について何らかの支援を要する。

要支援2
立ち上がりや歩行などの身体的な動作で不安な状態があり、要支援1の状態よりわずかに低下がみられ、何らかの支援が必要な状態。

要介護1
要支援状態から、能力がさらに低下し、部分的な介護が必要となる状態。食事、排泄、着替えはなんとか自分でできるが、疾病や外傷等により心身の状態が安定していない状態や認知機能や思考、感情等の障害により予防サービスに関する理解が難しく、日常生活能力や理解力が一部低下し、部分的な介護が必要となる状態。

要介護2
要介護1の状態に加え、日常生活動作についても部分的な介護が必要となる状態。歩行や起き上がりなど起居移動がひとりでできないことが多く、食事、着替えはなんとか自分でできるが、排泄は一部手助けが必要な状態。要介護1より日常生活能力の低下があり、理解力の低下も見られる。部分的な介護が必要な状態。

要介護3
要介護2の状態と比較して、日常生活動作及び手段的日常生活動作の両方の観点からも著しく低下し、ほぼ全面的な介護が必要となる状態。食事、排泄、着替えいずれも一部手助けが必要な状態で、その他日常生活の行為のなかで一人でできないことがある。理解能力の低下、問題行動が見られる。

要介護4
要介護3の状態に加え、さらに動作能力が低下し、介護なしには日常生活を営むことが困難となる状態。重度な認知症があり、食事、排泄、着替えのいずれも全面的な手助けが必要な状態。心身の状態が低下し、日常生活の全ての行為が一人でできない。

要介護5
要介護4の状態よりさらに動作能力が低下しており、介護なしには日常生活を営むことがほぼ不可能な状態。寝たきりの状態で寝返りもできず、食事、排泄、着替えのいずれも全面的な手助けが必要な状態。心身の状態が低下し、かつ、意志の伝達が困難となるなど日常生活の全ての行為が一人でできない状態。

 

要介護の条件をクリアできない場合

各施設が提供する、宿泊や通所といった短期のサービスは要支援1・2、要介護1・2であっても、利用はできます。
その場合も、要介護認定は必要となりますので、市役所に申請をして、認定を受けてください。
短期利用の場合も、生活保護費の介護扶助費から支払われます。

 

 

 

 

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介護施設に入所できると受給者もケースワーカーも安心

生活保護受給者の中には独り身の方も多く、頼れる親族もいないことが多いです。
そういう方が、介護が必要になると、大変なことになってしまいます。
私たち人間は、加齢とともに、糖尿病など疾病の進行により、人としての生命活動をすることも困難になってきます。
一人では階段の昇り降りもできないどころか、食事もとれない、トイレにもいけない、といった状態になります。
放っておくと、階段から滑り落ちたり、餓死したり、糞尿にまみれたりと、もう大変なことになってしまいます。
ですので、そういう方は、施設に入所していただき、介護のプロのお世話になるのが、本人にとっても、私たちケースワーカーにとっても、絶対的に安心なのです。

 

 

大変だった思い出

Bさんのケース
Bさんの部屋は茶褐色の液体が入ったペットボトルがたくさん並んでいました。
僕はその光景を見て、ギョッとしました。
Bさんは、介護認定まではいきませんが、持病の糖尿病から足が悪く、トイレに行くのを面倒がっていました。
なんと、Bさんはペットボトルに小便を入れてトイレがわりにしていたのです。
ですので、Bさんのお宅を訪問するのが、とても憂鬱でした。
そんなある日、事件はおこりました。
夏の暑い日、Bさんのお宅を訪問した時のことです。
いつも通り、玄関から「Bさーん」と声をかけますが返事がありません。
とても心配になり、仕方がありませんので
恐る恐る、部屋へ上がらせていただきました。
ドアを開けた瞬間、そこはもう阿鼻叫喚地獄となっていました。
Bさんの持病の糖尿病が進行しすぎて、身動きがとれなくなっていて
トイレもいけず、糞尿にまみれて衰弱していたのです。
僕たちはケースワーカーであり介護や医療のプロではありません。
その大惨事を目の前に、どうしていいか分からず、少しの間、呆然となってしまいました。
とにかく病院に連れて行こうと思ったのですが
糞尿にまみれているので、普通の搬送は無理すぎます。
読者の皆さんに「それはアウトでしょ」と怒られることを覚悟に告白しますが
現場用の軽トラックを借りてきて、荷台に彼を乗せて、それで搬送しました。
僕にはそれしか思い浮かばなかったのです。
連れて行った先の病院では、看護師の方がテキパキと対応してくれました。
さすがだな、と心から感心していたら
その看護師からもお叱りを受けました。
「なんでこんなことになるまで放っておいたのか!?」
と。

そんな彼は、救急の治療を受けた後、介護施設である介護療養型医療施設に入所できることになりました。

その後は、その施設に定期訪問していましたが、Bさんは、いつも清潔な部屋で、不安のない生活をされていました。
それを見て、僕も心から安心したのを思い出します。

 

 

介護施設以外の生活保護法に関する施設

その他、生活保護法に関する施設には下記のようなものがあります。

 

○ 救護施設
身体上又は精神上著しい障害があるために日常生活を営むことが困難な要保護者を入所させて、生活扶助を行うことを目的とする施設。

○ 更生施設
身体上又は精神上の理由により養護及び生活指導を必要とする要保護者を入所させて、生活扶助を行うことを目的とする施設。

○ 医療保護施設
医療を必要とする要保護者に対して、医療の給付を行うことを目的とする施設。

○ 授産施設
身体上若しくは精神上の理由又は世帯の事情により就業能力の限られている要保護者に対して、就労又は技能の修得のために必要な機会及び便宜を与えて、その自立を助長することを目的とする施設。

○ 宿所提供施設
住居のない要保護者の世帯に対して、住居扶助を行うことを目的とする施設。

 

筆者からのメッセージ

僕は、地方公務員でケースワーカーとして、生活保護を担当してきました。

毎日、たくさんの保護相談を受けてきましたし、このページを読んでいるみなさんの中にも、保護を検討されている人も多いと思います。

しかし、実際の現場に出て分かったことは、生活保護の実情はそんなに甘いものではないということでした。

僕は、みなさんには、生活保護はオススメしません。

かといって、このサイトにたどり着いたみなさんに

今さら、「真面目にコツコツ働きなさい。」とも、いうつもりはありません。

 

お金がなく、生活に困っている、みなさんの役に、何とか立ちたいという想いから

地方公務員で、ケースワーカー経験者でありながら

生活保護を受けるよりも、「簡単」に生活苦から抜け出せる方法を

精一杯考えましたので、ぜひ、ご覧になってみてください。

 

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