2017年の冬から、数回にわたって生活保護受給者をバッシングしたチラシが

福島市の数カ所の公営住宅に配布されていたとのこと。

 

 

 

「生活保護費は現物支給か大幅削減してこそ真の平等」

「生活保護受給者を支える納税者にも生活権を」

等々、と生活保護、低所得者に対して攻撃的な内容が書かれてある。

 

※作成者、配布者は現在のところ不明。

 

私としては、制定から50年以上も経つことから

生活保護法は、既に制度疲労を起こしてしまっていると考えているので

バッシングが起こること自体は、不可避だと思っています。

だからこそ、国会議員の皆さんにおかれましては

現行の生活保護法について、抜本的見直しを行うべく

早急な議論をお願いしたいと、常々思っているとこです。

 

 

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しかし、普通の人間として、こういうバッシングのチラシまで配布するのは

異常だと感じてしまいます。

 

現代社会に向けたメッセージのつもりなのでしょうが

主張が極端過ぎるのと、配布先を限定し過ぎているのが、違和感を感じるところです。

 

とはいうものも、作成者、配布者が匿名であるということは

便所の落書きと等しいわけで

私としては、今回のチラシについて

そこまで問題視する必要はないかと思っています。

 

むしろ、そういうプロパガンダの方法を選んだ者の稚拙さしか感じません。

 

そんな中ですが、いろんなメディアで

生活保護受給者を始めとする低所得者に対しての「バッシング」自体について

いろんな議論が発信されています。

 

バッシング自体への議論については、各メディアにお任せすることにして

ここでは、チラシの中に書かれていた内容の中にある「現物支給」について

生活保護の現場でケースワーカーとして働いてきた経験を踏まえながら

考察したいと思います。

 

古代ローマの時代にも生活保護はあった?

 

生活保護の考え方は古代ローマ時代にもあった、と何かで読んだことがあります。

 

古代ローマ時代では

働かない人にはパンを支給していた、と。

 

そして、現代の日本と違うのは

当時、その人たちに対しての差別的な感覚は余りなかったと。

 

働くのも、働かないのも、本人の自由。

だた、働かないなら、質素な生活を受け入れれば良い。

 

なんかそんな感じの内容だったかと思うのですが。

 

現物支給も意外とありなのでは

 

これを見た時に「それいいんじゃない?」と思ったのです。

 

なぜなら、現代の日本における生活保護者への不信感のほとんどは

「保護を受けている身で、それは贅沢でしょ」

という不公平感からくるものだからです。

 

保護を受けているなら、それ相応の質素さで生きるべき

 

というのが筋です。

 

元ケースワーカーであった私も、それは感じていました。

 

 

私が現場で感じていた不快感とは

 

では私が現場で「それは贅沢でしょ」と感じるものは何だったかというと

 

飲酒

タバコ

外食ばかり

 

この3つでした。

 

私は、しがないサラリーマンでしたから、生活も贅沢はできません。

飲酒もタバコもしません。普段は外食もしません。

お昼も、自分の手作り弁当。

 

それなのに

日中から飲酒をして役場へ来て、暴言を吐いていく保護受給者。

 

タバコを一日2箱(一箱400円)吸って、お金がないと言う保護受給者。

 

自炊が苦手と、一日3食、全て外食(1食800円ほど)で済ましている保護受給者。

 

その話を聞くたびに私の心は穏やかではいられませんでした。

 

僕はお酒飲まないのに、なんでこの人に、俺は暴言吐かれなくちゃいけないの?

僕はタバコ吸わないのに、なんでこの人は、お金ないくせにタバコ吸うの?

僕はできるだけ倹約して、外食もほとんど食べてないのに、この人は外食してるの?

 

と。

 

 

だからこそ、現物支給なら、そういったことがなくなるんじゃないかと思ったのです。

 

当然、全てを現物支給しろ、と言いたいわけではなくて

あくまで常識的な範疇で、私生活については質素なものになるよう制限する工夫として。

制限というより制御に近い感覚。

 

実際は、全てを現物支給にすると自由度が無さ過ぎるため

アメリカの生活保護制度のように

フードスタンプ(食券クーポン)のようなものを配給するのがいいかと思います。

 

食料には食料クーポン

衣料には衣料クーポン

住宅にお風呂がなければ入浴クーポンもありだと思います。

そのほか高熱水費や家賃などの固定費はキャッシュで。

最低限度の文化的な生活を営む為の予算もキャッシュでいいと思います。

 

 

ただし、少なくとも私は

「最低限度の文化的な営み」とは

お酒を飲んで泥酔することでもないし

毎食、外食をすることでもないと思います。

タバコを吸う事、パチンコに行くことが最低限度の文化的な営みとは思えないんです。

 

本を買うとか、映画に行くとか。

これらはとても文化的な営みだと思うのですが。

そして、それは何万円もいらない。

 

百歩譲って、若干額ならまだ良い。

だけど、他の予算に食い込むくらいの額を使ったり、それをしたことによって他人に迷惑をかけたり、他人に何らかの影響を与えるレベルとなると、質素という概念の枠を超えると思うのです。

 

だから、支出の属性別にクーポンを出す事によって、細かな制御が可能になる。

結果、質素を超える行為を抑える事ができる。

 

食料クーポンなら、食料にしか使えません。

食費を削ったところで、タバコを買う、ということができないルール。

食料クーポンの予算内なら、どのように運用してもいい。

 

タバコは嗜好品だから、最低限度の文化的な営みの為の予算から支出する。

 

そうすれば、常識的な範疇で「それは贅沢でしょ」

とならないと思うのです。

 

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フードスタンプの問題点とは

 

ちなみにアメリカのフードスタンプ制度でも問題はあると聞いています。

日本でも同じなのですが。

 

限りある予算の中で、生活保護者や低所得者が買えるものとは

菓子パンやハンバーガー、コーラなどのジャンクフードしか選択肢はなくなってきます。

 

ジャンクフードに含まれる栄養素の中では

炭水化物(糖)が占める割合が非常に高く

毎日の食生活がジャンクフードに偏ることにより

明らかな炭水化物(糖)の取りすぎとなります。

 

その上、生活保護を受ける人達自身も、食生活に対する知識や意識も薄く

食生活に気を配り、健康状態に気をつける人はほとんどいません。

 

炭水化物が中心、栄養バランスが崩れている食生活。

 

結果、糖尿病になる保護者がとても多いと聞きます。

そしてこれは、日本の生活保護の現状にも見受けられます。

 

私の福祉事務所でも、保護受給者の多くが糖尿病を患っていました。

そして、糖尿病の病状は進行していき

2日に1度の人工透析

視力が極端に下がってしまっていたり

酷い人は、足の指が壊疽していったり

最後は他の病気との合併症から、多くの保護受給者が亡くなられていきました。

 

 

保護受給者にとって都合が悪いだけではない

 

問題というのは、保護受給者の健康維持についてという側面だけではありません。

 

 

生活保護受給者に対する医療費は、全て生活保護費から支出されます。

 

糖尿病は治ることはない病気です。

一度かかると、死ぬまでずっと医療が必要になります。

人工透析患者にかかる一月の医療費は30万円~40万円といわれています。

一人の透析患者につき、年間400~500万円が使われます。

 

その医療費は100%、生活保護費から支出されます。

 

生活保護費とは読者のみなさんが支払ってくれた血税です。

 

2日に一度ペースの人口透析になると

身体がしんどくて働くことはできないといいます。

働くことができないということは、生産性は0です。

働くことができない人を死なないようにフォローする。

 

全くもって生産性がないものに、みなさんが払ってくてた血税が使われているのだと考えると

大きい意味で、完全に国力の損失です。

 

国家という視点からいうと

生活保護受給者の健康管理は、国力の維持を考えると

無視はできないと思うのです。

 

ですので、もし食券クーポンになったとしても

選べるメニューは、質素かつ健康的なメニューに限定され

受給者はその中から選ぶ

という形も必要なのかもしれません。

 

まとめ

 

極端な意見だと思われるかもしれませんが

 

バッシングチラシは異常だと思う。

現物支給よりも、クーポン制が効果的なのかも。

生活保護受給者の健康管理は国力の向上につながる。

食券クーポンで交換できるメニューは、栄養バランスを考えられたメニューであるべき。

 

 

以上が、今回のバッシングチラシのニュースから感じたことです。

 

 

筆者からのメッセージ

僕は、地方公務員でケースワーカーとして、生活保護を担当してきました。

毎日、たくさんの保護相談を受けてきましたし、このページを読んでいるみなさんの中にも、保護を検討されている人も多いと思います。

しかし、実際の現場に出て分かったことは、生活保護の実情はそんなに甘いものではないということでした。

僕は、みなさんには、生活保護はオススメしません。

かといって、このサイトにたどり着いたみなさんに

今さら、「真面目にコツコツ働きなさい。」とも、いうつもりはありません。

 

お金がなく、生活に困っている、みなさんの役に、何とか立ちたいという想いから

地方公務員で、ケースワーカー経験者でありながら

生活保護を受けるよりも、「簡単」に生活苦から抜け出せる方法を

精一杯考えましたので、ぜひ、ご覧になってみてください。

 

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